ピンチかチャンスか? 受け止め方は自由(2)

💖福島正伸著「真経営学読本」P176より ※画像は本文とは関係ありません。
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プラス受信(つづき)

この大きなアクシデントに、宿泊客たちは困惑し、イライラしたり、ガッカリしたりしました。ところが、私の知人はそうではありませんでした。なんと、その人はこのアクシデントをチャンスと捉えたのです。
「みんな、このホテルから一歩も出られなくなったということは、考えようによっては大きなチャンスかもしれない」

彼は、すぐに企画書を書き、フロントでコピーを取って、各部屋に投げ込んでいきました。その紙には、「みなさん、今日と明日はホテルから一歩も出られません。でも、せっかくの機会ですから、みんなで集まって交流会をやりませんか。会議室を一つホテルが無料で提供してくれたので、ぜひ参加してください」と書きました。
せっかくリゾートに来たのに、一歩も外に出られないこともあって、宿泊客の約7割が交流会に顔を出してくれたそうです。その中で、彼は自分のビジネスのお客さまを2人見つけることができたと言います。それ以降、彼は「あれはチャンスだ」と言って、毎年、台風の進路に合わせて、沖縄に家族旅行に行っているそうです。
台風自体は、大きな被害をもたらすことがあるので、それをビジネス・チャンスにすることをいいとは思えませんんが、台風というアクシデントをチャンスに変えてしまった彼の姿勢には、大変びっくりしたものです。

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出典:福島正伸著「真経営学読本」(株式会社きんざい)
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