「いいところ」を見つける努力を

💖ニューモラル 第660号 P10より ※画像は本文とは関係ありません。
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「いいところ」が見える自分に

私たちが他者に向ける目は、長所や美点を見るよりも、短所や欠点の方にとらわれてしまっていることが多いのかもしれません。
人の短所や欠点というものは、目につきやすいようです。身近な人を褒める言葉がなかなか思い浮かばなくても、短所や欠点であれば、すぐに指摘できる場合もあるのではないでしょうか。
試しに身近な人の長所と短所を思いつく限り書き出してみると、どうでしょう。……もし長所よりも短所の方がたくさん挙がるようであれば、「取り立てて褒めるべきところがない」などといって相手を批判する前に、「長所や美点に気づける自分」をめざすことに意識を向けてみたいものです。
そこで心の視野を広げ、できるだけ多くの「褒める材料」を拾い上げていく努力が必要ですが、相手の短所と思える特徴を長所に変換する視点も大切ではないでしょうか。例えば「話し下手」は「聞き上手」、「作業が遅い人」は「仕事が丁寧で慎重な人」というように。
「駄目だ、駄目だ」と言われ続けた結果、自信を失って、本当にそうなってしまわないとも限りません。私たちは、どのようなときも温かい目で人を見て、その努力を認めるとともに、長所を褒め、励ましつつ、相手がより良く育っていくことを願う心を培う必要があるのではないでしょうか。

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出典:ニューモラル 第660号(公益財団法人 モラロジー道徳教育財団)

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