相手を変えようとせず自分が変わる

💖小倉 広解説「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100のことば」P8より  ※画像は本文とは関係ありません。
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健全な人は、相手を変えようとせず自分が変わる。
不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。

解説者の私が座右の銘としている言葉があります。「過去と他人は変えられない。しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる」。アドラーを源流とする人間性心理学に属するエリック・バーンの言葉です。私はこの言葉のお陰で人生が変わりました。
この考え方を活かす上で大切なのは「本当はどちらが悪いのか?」という「原因」を追究するのはムダだ、ということです。仕事や家庭において裁判官は不要です。「どちらが悪かったのか」に時間や労力を注ぎ込むくらいならば、その分のエネルギーを未来の解決に費やす方がはるかに生産的です。ですから、実際には上司や部下、配偶者などに非があったとしても「今、自分にできること」だけを見ればいい。もしも相手に気づいてほしいことがあるならば、気づかない相手を責めるのではなく、自分の伝え方を変えるのです。自分の言葉が説得力を持つように、相手から信頼される努力をすべきなのです。
健全な人は、たとえ100%他人が悪い、と思えるような状況でも、「今、自分にできること」だけを見てエネルギーを注ぎ込みます。不健全な人は過去を愚痴り、他人の悪口を言い、自分が被害者だと訴えて同情を求め、自らは何も行動を起こしません。どちらの人生が幸福になるか。言わずもがなではないでしょうか。

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出典:小倉 広解説「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100のことば」(ダイヤモンド社)
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