ミラー細胞が生んだ奇跡(1)

💖木下晴弘著「涙の数だけ大きくなれる」P91より ※画像は本文とは関係ありません。
―――――――――――――――――

「ミラ―細胞」と佐賀北高校

つい最近、「ミラー細胞」というものが見つかり、脳医学で注目されているそうです。
どんな細胞かといえば、そばにいる人と同じ表情をしたり、相手の感情をそのまま反射したりする、つまり相手の気持ちを鏡のように反射する細胞なんだそうです。
ということは、あなたが相手に思いやりの気持ちを向けると、相手もこちらの気持ちにシンクロ(同調)するということになります。
母親が赤ちゃんに微笑むと赤ちゃんも同じような表情をつくることがあります。
そうやって赤ちゃんは、心地よい人間関係のコミュニケーションを学習しているのです。
相手が「ありがとう」と言ってくれたら、自分も「こちらこそ、ありがとう」という気持ちがわいてくる。そうさせるのが「ミラー細胞」というわけです。
このニュースを聞いて、私は2007年、夏の全国高校野球大会で優勝した佐賀北高校のことを思い出しました。

佐賀北高校は勉強に熱心な県立高校で、チームも全国から野球エリートをかき集めて作ったわけではありません。
そんな普通の高校が甲子園で優勝したということで、全国から大きな喝さいを浴びました。
驚いたことに、その佐賀北高校、試合中に相手チームをほめるのです。

(つづく)

―――――――――――――――――
出典:木下晴弘著「涙の数だけ大きくなれる」(フォレスト出版株式会社)※2009年9月9日初版発行
💖毎朝7時更新!今日もハッピー!