ミラー細胞が生んだ奇跡(2)

💖木下晴弘著「涙の数だけ大きくなれる」P92より ※画像は本文とは関係ありません。
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「ミラー細胞」と佐賀北高校(つづき)

たとえば、相手がカーンとヒットを打ったとします。すると佐賀北高校の一塁手が、塁に立った相手走者に言うのです。
「ナイスバッティング」
二塁打を打った相手には、二塁手が「素晴らしいですね」とほめます。
一方、打撃に入って三振を取られると、相手のピッチャーに「ナイスピッチング」と声をかけます。

普通はこんなこと絶対にしないでしょう。
結局、佐賀北は大会で一度も負けていません。当たり前ですが優勝するということはそういうことです。
一方、負けたチームも負けたのは1回きりです。・
甲子園にはそういうドラマがあります。1回しか負けていなくても、それで終わりなのです。
だからこそ負けたほうはずいぶん悔しい思いをしたはずです。しかし、佐賀北高校と対戦して敗れたチームはみな佐賀北のファンになってしまったのです。
そうして、勝つたびに佐賀北は多くの応援者をつけ、県立高校としては11年ぶりの、甲子園全国優勝を果たしたのです。

(つづく)

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出典:木下晴弘著「涙の数だけ大きくなれる」(フォレスト出版株式会社)※2009年9月9日初版発行
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