不安がる心が不安をつくる(2)

💖ひろ さちや著「『ずぼら』人生論」P113より ※画像は本文とは関係ありません。
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不安をなくそうとするから、
ますます不安になる(つづき)

慧可は答えに窮してしまう。心を持ってこいと言われても、持っていけるわけもない。そこで、こんな答えをするんです。「心を求むるに得べからず」。探したけれど、心はどこにもありません。
すると、達磨大師は慧可にこう告げるわけです。
「汝がために心を安んじ終わりぬ」
おまえの心を安らかにしてあげたよ、ということですね。いくら探したところでふあんはどこにもみつからないことがわかったら、それが安心ということなのだ。というのが達磨大師の言わんとするところです。
不安、不安と言うが、不安なんてものはどこにもないんです。不安がる心が勝手につくり出しているだけです。言ってみたら、幽霊みたいなもんですね。怖がらなければ幽霊など見ることはない。怖がるからでてくるんです。
(後略)

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出典:ひろ さちや著「『ずぼら』人生論」(株式会社三笠書房)
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