幸せの基準を変える

💖小澤竹俊著「自分を否定しない習慣」P141より ※画像は本文とは関係ありません。
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幸せの基準を変えていく

ここでもう一つお伝えしたいのが、幸せの基準を変え、現実に合わせて希望を変えることができれば、希望と現実の開きを小さくし、苦しみを和らげることが可能になるということです。
(中略)
ただ、幸せの基準を変えれば、希望の抱き方も変わります。
もし「心穏やかに生きること」「自分にとって大切な存在と支え合って生きること」「人のために、自分なりにできることをすること」などを幸せだと感じることができれば、無理なく、現実に合わせた希望を抱くことができるでしょう。

「バリバリ働いて、人より多くのお金を稼ぐこと」を幸せだと感じていた人が、現代医療では治すことができない病気にかかり、働くことが難しくなったら、一度は苦しみ、絶望するかもしれません。
それまで抱いていた希望と、自分が直面した現実の開きを埋めることができず、それまで幸せだと思っていたものを手にすることも、二度とできないからです。
これはまさに、解決できない苦しみだといえます。

でも、その人が「働き、お金を稼ぐことができなくなった自分」を認め、「今の自分にできる何かを見つけること」を望み、実現できればどうでしょう。
希望と現実の開きが埋まり、苦しみは和らぎ、それまでとは違う形の幸せを感じることができるようになるはずです。

このように、幸せの基準を変え、現実に合わせた希望を抱くことも、勇気をもって、変えられるものを変え、苦しみの解決に取り組む一つの方法だといえるでしょう。

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出典:小澤竹俊著「自分を否定しない習慣」(株式会社アスコム)
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