目がものをいう
💖昇 幹夫著「新装版 笑いは心と脳の処方せん」P48より ※画像は本文とは関係ありません。
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目は口よりよくしゃべる!
「目がものをいう」という言葉のとおり、笑ったつもりでも目が笑っていないということがよくあります。お愛想笑いなど特にそうです。
前にもふれたとおり、笑顔の決め手が目にあるというのは、目は脳の出店と医学的にいえるからです。
目の奥にある網膜を走っている血管を見る眼底検査では、脳の血管の動脈硬化の程度がすぐわかります。動脈硬化が進むと、脳血流量も少なくなり、ボケが始まります。
歯医者さんでは、スタッフはたいていマスクをしています。でも、これはどう見てもコミュニケーション拒否の図にしかなりません。そんなときこそ、目と目を見交わす、アイ・ツー・アイ・コンタクトがもっともっと大切なのです。
昔の歌のなかに、「♬昔、さむらい、刀で殺す。紅屋の娘は目で殺す」という歌詞がありました。また、最近のサラリーマン川柳(平成サラリーマン川柳傑作選・第2集 講談社)のなかには、
出張日女房手を振る目が笑う
なんて意味深なものまであって、目は多くのものを雄弁に物語るのです。
私は、大学を卒業したばかりの頃、麻酔科医として、大学の中央手術室で働いていました。
そのとき、先輩から「マスク美人」という言葉を教わりました。マスクをしていると、表情は目だけとうことになります。文字どおり、目がのをいいます。
何かに打ち込んでる目、目が輝いている姿って、なんとまぁ魅力的な女性に見えるものかを実感しました。できることなら、マスクを取らずに、ずっとそのままでいてほしいなんて思ったくらいです。
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出典:昇 幹夫著「新装版 笑いは心と脳の処方せん」(株式会社 リヨン社)
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