3つの良いことを書く(1)

💖前野隆司著「実戦  ポジティブ心理学 幸せのサイエンス」P164より ※画像は本文とは関係ありません。
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今日あった「3つの良いこと」を書く

本章では、これまで述べてきたポジティブ心理学の知識を実行に移すための実践方法(エクササイズ)について解説していきます。
まずはポジティブ心理学で一番有名な「three good things」というエクササイズを紹介しましょう。このエクササイズを考案したのは、ポジティブ心理学の創始者であるセリグマンです。「three good things」は、「毎晩寝る前に、その日あった『3つの良いこと』を書き出し、これを1週間続ける」というもの。
セリグマンは、このエクササイズをうつ状態の人に試しました。その結果、1週間続けるだけで、その後半年間にわたって幸福度が向上するという結果を得ました。
セリグマンはこのエクササイズの効果を調べるため、被験者を、「3つの良いこと」を書いたグループと何もしなかったグループに分けて、エクササイズ実施後に「幸福度」テストを受けてもらい、比較調査を行いました。それによると、「3つの良いこと」を書いたグループの幸福度スコアは56(プレテスト)から57(ポストテスト)へ、さらに1週間後には58、1か月後には59と日を追って増え続けています。これらの結果から、この簡単な方法が幸福度アップに驚くべき効果を発揮したことがわかりました。
(つづく)

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出典:前野隆司著「実戦  ポジティブ心理学 幸せのサイエンス」(株式会社PHP研究所)
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