3つの良いことを書く(2)
💖前野隆司著「実戦 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス」P164より ※画像は本文とは関係ありません。
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今日あった「3つの良いこと」を書く(つづき)
その後セリグマンは、「3つの良いこと」を書き出すエクササイズは、うつではない普通の人にも同じような効果があるのではないかと考えて、試しています。すると、うつの人に試したときと同じように、幸福度が上がったのです。
「3つの良いこと」を書き出すエクササイズは、嫌な出来事に対する認知を変える力があります。人は1日の終わりにその日を振り返るとき、その日いろいろなことがあったにもかかわらず、今日あった嫌なことに焦点を当ててしまい、そのことで頭がいっぱいになってしまう傾向があります。
そうした嫌なことばかり目がいってしまうと、その日にいいことが10個あって、嫌なことは2個だったとしても、その日は嫌な日だったと認知してしまいます。これに対し、「3つの良いこと」を書くと、それまで漫然と過ごしていた1日の中にも、良いことがあったのだと気づくことができ、それをもとにして1日をよいほうに見直すことができるのです。
このように忘れかけていた「良いこと」や「うれしかったこと」を思い出したり、場合によっては思いもよらなかった「良いこと」「うれしかったこと」を新たに見出すことによって、世界はこれまでとはまったく違ったものに見え、幸福度は相当上がるはずです。
(つづく)
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出典:前野隆司著「実戦 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス」(株式会社PHP研究所)
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