「他人の行動」を変える方法
💖ケリー・マクゴニガル著「最高の自分を引き出す法 スタンフォードの奇跡の教室 IN JAPAN」P66より 画像(生成AI)は本文とは関係ありません。
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「他人の行動」を変える方法
次はハーバード大学の研究者が発表した画期的な論文です。私も意外に感じたのですが、意志力というのは自己コントロールだけの問題ではないという考えです。
自己コントロールといえば、自分で自分の考えや、行動や、選択をコントロールすることだと思いがちです。
でも、実際には、私たちは他人からの影響を非常に受けていることがわかります。
ハーバード大学の研究によれば、たとえば友人のひとりが太ると、自分も太ってしまう可能性が著しく増加します。
夫や妻、その他の家族でも同様です。
そのようにして肥満率が上昇し、社会的ネットワークのなかで互いに好意をもち、尊敬し合っている仲間のあいだで、さらに肥満が広まっていきます。
このように意志力にまつわる失敗例として、研究者が最初に観察したのが肥満でした。
けれども、意志力の成功も同じように広まることがわかったのです。
たとえば仲間の誰かがタバコをやめると、その人の友人や家族もタバコをやめる確率が高くなります。
このように、研究者たちは意志力に関するさまざまな行為に同様のパターンが見られることを発見しました。
飲酒や浪費などもそうです。
あるいは、助け合いが広まった例もあります。
誰かがもっと他人の立場になり、思いやりをもって行動しようと決心します。すると、そのような振る舞いが社会的ネットワークを通して広まっていくのです。
これは非常に有益で、心にとめておくべき重要な考えだと思います。私たちの選択はそれだけ周りの人に影響を及ぼし、また、私たち自身も周りの人の影響を受けているということです。
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出典:ケリー・マクゴニガル著「最高の自分を引き出す法 スタンフォードの奇跡の教室 IN JAPAN」(大和書房)
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