想像体験と意志の力(2)

💖佐藤 富雄著「自分を変える魔法の『口ぐせ』」P70より ※画像(生成AI)は本文とは関係ありません。

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想像体験は意志の力にまさる(つづき)

前にも述べたように、脳の自律神経系は現実と想像上の出来事の区別がつきません。過去・現在・未来の区別も、人称の区別もつきません。あなたが想像したことはすべて、今実際にあなたの身に起きていることと受けとめられ、直接体に作用します。
その想像の内容が「快」であればあるほど、いわゆる快楽ホルモンが多量に分泌されます。免疫力を高めるSIgA(グロブリン唾液腺ホルモン)、壮快感をもたらすベータエンドルフィン、喜びや満足感をもたらすA10神経からのドーパミンなどです。
これらのホルモン物質はまた、毛細血管を広げて血行を良くし、ストレスを解放させて、恍惚状態にも似たいい気分とやる気を高めてくれます。心の「快」がいきいきとした代謝リズムをもたらし、体中のひとつひとつの細胞を喜ばせます。
これは一度試してみると、楽しくてやめられなくなります。習慣化すると、心と体がとても快調になっていきます。
そして、想像体験の内容が明確な目的・目標のメッセージとして大脳に伝わると、脳に組み込まれている脳神経系システムが、その望みを実現させるために稼働しはじめます。
ひとつだけ注意したいのは、想像体験はあくまでも、明るい未来の夢や希望を思い描くことに限定することです。悲観的な未来、不安、心配事など、起きて欲しくないことをクヨクヨ考えたり、ましてや克明な映像として脳に記憶させるなど、もってのほかです。
(つづく)

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出典:佐藤 富雄著「自分を変える魔法の「口ぐせ」(株式会社かんき出版)
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