私はしあわせ(2)
💖福田純子著「笑顔は地球語」P71より ※画像(生成AI)は本文とは関係ありません。
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「私はしあわせ」と念じる(つづき)
(中略)
おばあちゃんが80歳になったときのことです。2日間病んで入院をしました。親戚が次から次へと訪れます。たくさんの人々に見守られる中、おばあちゃんは、
「わたしはしあわせ」
と一言いって、そのまま安らかに天国に旅立たれたそうです。そのときのお顔はまるで観音様のようだったといいます。
「あのおばあちゃんのようなお顔で死にたい。だから、あのおばあちゃんのような生き方をするのが私ども親戚一同の願いでございます」
といわれたとき、私は心から感動し、全国にこの話を伝えていたのです。
そしてこの話を聞いて、私の大変尊敬する人生の先輩、新潟にお住いの清水義晴さんは、「純子さん、あの話、よかったねえ」とおっしゃってくださいました。「実は、僕ね、小さいころ、おやじとよくお風呂にはいっていたんだよ。だけど、おやじがいつも熱いお湯に入るこういんだよね。あまりにお風呂がきもちよくて、『ナンマイダー、ナンマイダー、ナンマイダー』とお経を唱えながら入っていたんだよ。小さいころは、そんなおやじを見て、ああ、おやじって抹香臭くていやだな……」と思っていらしたそうです。
でも、40歳を過ぎた今では、お父さんが「ナンマイダー」といって入ったお風呂の意味がわかるような気がするとおっしゃいます。本当にありがたいとい気持ちです。だけど、今「南無阿弥陀仏」といえば、「南無妙法蓮華経」もある。
「だから宗派を超越して、すべての人に通じる現代の念仏とは、もしかしたら『私はしあわせ』かもしれないね」
そういいわれたときに、私の心の炎がパチーッと灯ったのです。
「私はしあわせ」
この言葉こそ、世界中に広めていきたいとその日から念じるようになりました。
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出典:福田純子著「笑顔は地球語」((株)中経出版)
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