一番最初に撮ったのが、No.1の「トイレにねぎ」ですが、その後は順不動です。
母が部屋中でやっていた散らかしは「母のお仕事なんだ!」 とめでたく勘違い?して、面白がって写真を撮る私の姿に母は何を思ったのか、それまで続いていた徘徊がその日から無くなりました。これって、ホントに凄いと思いませんか?
認知症の母との生活が楽しくなったトッシーのハッピ―介護の話は、母が変わったからハッピーになったのではありません。まったく逆なんですね。私が変わった後で母が変わったんです・・・。
このことを頭に入れながら、認知症の人がどんな思いでこんなことをやっていたのか・・・。そんなことを考えながらお楽しみいただければ幸いです。
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No.29 |
No.30 お休み時間! |
この光景が、認知症の母に対する見方を180度変えた「トイレにねぎ」。母との生活が一変してしまった、「母のお仕事」写真の第1号です。
認知症の母が部屋の中を散らかした写真を喜んで撮り出すなんて、人生って面白いですね。
その時の私の頭の中で起こったことは、母の散らかしに対する見方がガラッと変わってしまったという事実。それが、「散らかしは、母のお仕事」だったという新鮮な気づきです。このことに気がついた瞬間に、不思議なほど楽しくなってしまったのです。そして、母のすること全てが面白く、母が可愛く思えるようになりました。
このことを境に母が亡くなるまでの2年間、不思議なほど楽しい生活をさせていただきました。母には大感謝です。母が「トイレにねぎ」のお仕事をしてくれたお陰で、幸せな生活が訪れたのですから・・・。
その約1年後に始めたブログ「ついてるついてるハッピーライフ!」で、こんなことで認知症の母との生活が楽しくなったということをお知らせするようになりました。DVD「サンキューベリマッチ・トミスケ 母のお仕事」は、その時の不思議な体験を表したもので、母が他界した2010年に制作したものです。
この「トイレにねぎ」は、「トッシーのハッピー介護」の原点となった、記念すべき「お仕事」写真です。↑目次に戻る
ブログ初日(2009年3月8日)の写真を飾った「お仕事」写真です。
母が寝ているベッドに、まるで自分の子供を寝かせたように、ミッキーマウスが寝ています。そっと掛けられたタオルケットに、こちらを向いたミッキーちゃんも嬉しそうです。
ブログ初日に書いた記事のタイトルは、「感謝すること、見ぃ~つけた!」。やっぱり、いろんな方に感謝することを伝えたかったんでしょうね。
ブログには、こんなことが書かれていました。「実は、認知症の母との生活って、とっても楽しいんです。どんな場面でも、常に明るくプラス思考で行っちゃおうって考える。すると、ホントに楽しくなってくるんですよ」こんなことを書いていたんですが、このことって、真理ですよね。こういうことを、多くの皆様に知っていただきたいと始めたブログだったんですよね~。https://blog.goo.ne.jp/himekobo1040m/d/20090308 ↑目次に戻る
この写真は、母トミスケが楽しんでやった「お仕事」写真の中でも、私が一番気に入っている1枚。
講演をさせていただくようになってしばらくの間は、写真をB4サイズにコピーしたものをホワイトボードに貼って、「面白いでしょ、コレ!」とご紹介していました。その当時よく言葉にしていたのが、「最もきれいで、まるでモダンアートみたいですよね?」(笑)
ドラちゃんを逆さまにピッタリ入れて、さぞかし母はご満悦だったんだろうなぁ~!と、母の気持ちを想像するだけで楽しくなります。逆さまなのも面白く、赤い色した丸い尾っぽが何ともユーモラスに感じられる、トミスケの「お仕事」の傑作です。
横に置かれた本のタイトル「ストレス知らずの処方箋」が、当時の私の心境を物語っていて、思わず笑えます。↑目次に戻る
これにはビックリ!です。 トミスケの想像力の豊かさと技術力?の高さを見せつけられた、高度な「お仕事」ですね。
講演会でスクリーンに映すようになり、大きくて見やすくなってもなかなか気が付かれない、トミスケの「お仕事」です。コレ、何だか分かりますか?
これを考えた想像力(それも私の想像でしかありませんが)と、それを実践させたスゴ腕にも、ホント驚きます。タオルケットのイラストに合わせたようにキュウリを薄く切って、「ハイ! お友だちだよ~!」(笑)
私たちが家にいない時の我が家で、こんな「お仕事」が展開されていたことに、ヒヤヒヤ半分、賞賛半分(笑)。
さすがです! アッパレ!トミスケ!ですね~。↑目次に戻る
これも楽しい「お仕事」のひとつです。さて、何だか分かりますか?
講演会では、なかなか気づかれる方が少ない、さすがトミスケのお仕事です。台所の布巾かけに仕組まれたマジック! 1本の箸が、見事に隠れているのです。(笑)
認知症の人にもその人その人の個性があり、部屋の中を散らかすのもいろいろですが、こんなのを見てしまうと、ただ単に散らかしているとはとても思えません。
「どうだ! 分かるか? ここに箸が隠れていることが。ホレホレ、見つけろ! 早く見つけてみろ!」と、楽しく遊んでいる母の姿を想像するだけで、なんとも楽しくなります。↑目次に戻る
母は元々がきれい好きで、何ごとに対してもキチンとする性格でした。そんな性格が、認知症になっても続いているのでしょうか?
玄関の下駄箱の上に置かれた、スリッパとベルトです。いづれも、こんな所に置かれるものではないですね。しかも、きちっと丁寧に並べられているんですから驚きます。ベルトの置き方なんか、見事と思われませんか?(笑)
母は、何かが不満でこのようなことをしている訳ではありません。 まったく逆だと思います。楽しんでいるんです。みんなに見て欲しいんだと思います。だから私たちは、そんな母の気持ちに応えてあげることが大切なんです。「アッ! これ面白いね! 楽しいね!」「ワァ~! 上手にできたね~!」「凄いなあ~! さすがトミスケ!」と褒めてあげることが大切なんだと思います。
褒められれば、認知症の人だって、嬉しいんですから・・・。↑目次に戻る
講演会場でこの写真を見た皆さんの反応は、笑いです。他の写真と違って、何が映っているかがすぐに分かりますし、丸いジャガイモが何ともユーモラスだからでしょう。
「母のお仕事」写真をご紹介する場合、この写真の前には何枚かを見ていただいています。ですから、これがどのような写真なのかが皆さんも慣れて来て分かるんでしょうね。しかも、この前のスライドで登場するのが、No.3「ドラちゃん逆さま~!」です。すぐ前にトイレでの写真を見ているだけに、ここがどこかも連想し易いようです。しかも普通ではあり得ない光景に、皆さん思わず笑いが出てしまうようです。(笑)
ジャガイモをそっと置いた後の、母の自慢気な顔が浮かんできます。↑目次に戻る
講演会をするようになった当初、この写真だけはちょっと別の思いを添えてご紹介していました。それは、「ひょっとしたら、母のお仕事ではないかもしれません」と・・・。
「母のお仕事」としてご紹介しているすべての写真は、私はそれをただ撮るだけで、決して触ってはいないんですね。それなのに「母のお仕事」ではないかも?と思ったのは、自分でもこの蓋に触って、少し動いたことがあったからです。でも、真相は分かりません。(笑)
こういう経緯もあって、やっぱり皆さんにお伝えしたいのは、その当時の私の意識です。蓋が少しずれた程度のことにも、母が楽しんでやったんだと思ってしまうほど、母のやっていることに関心を持っていた。それも母が行うすべての事を楽しんで受け入れていた・・・ということなんです。見方が変わったことによる意識の変化が、如何に大きかったか?を表す、一つの好例だと言えるでしょうね。↑目次に戻る
こういった写真を見ると、母がやっていた「散らかし」は、普通に考える散らかしとはとても思えません。やっている本人からすれば、ただ無意味にやっているのではなく、ちゃんとした意識を持ってやっているんだと思えてなりません。
ですから私は、母が散らかしている行動を、「母のお仕事」と名付けました。
だって、ただ散らかしているにしては、横1列に並んでいます。しかも、同じように丸いモノをわざわざ集めてまで・・・。
母はこれらを楽しんでやっています。やっぱり母は、私たちがそれを喜んでいることも、ちゃんと分かってやっているのです。ですから母は安心して、徘徊もせず、家の中での「お仕事」を楽しんでやっていたんだと思いますね。↑目次に戻る
この写真に限らず、母が入れ歯を落としたり隠したりした写真はたくさんあります。そんな中でも特に笑えたのが、母が台所のテーブルに座っていて、なぜか突然入れ歯が床に落ちてきた時です。なんと、転がることもなく、見事にちょこんと入れ歯が立っていたのです。余りに面白くて、近づいたり離れたりして、喜々として何枚もの写真を撮ったことを今も覚えています。
母はまた、入れ歯を口から出しては「ホイッ! ホイッ!」と見せてくれたり、口だけでカバッ!と外してガボッ!と口から突き出して(笑)見せてくれたり、結構楽しんでいたようです。
コーヒーカップに入れたこの入れ歯。きっと、楽しいティータイムを過ごしたのでしょうね。
楽しいと思ったら、母のすること全てを楽しく受け入れていたことが、今から思っても本当に不思議でした。↑目次に戻る
父も母も、ご先祖様への御供やお参りは、とても大切にしていたように思います。写真で分かる通り、既に父はあの世の人。当然、お仏壇へのお参りは母が・・・。
と言いたいところですが、正直、この頃は母ではなかったと思います。大体、火を扱うこと自体が既に危険な状態でした。よく見ると、火を付けるマッチとかライターなども見つかりません。香炉もここには映ってないようですね。
しかし、流石トミスケです。認知症になってもその習慣が抜けないのか、ちゃんとお参りしていたのかもしれません。タオルケットをきちんとたたんで、携帯電話の充電器の置き方までが几帳面なトミスケらしく、タテヨコきちっと置かれているようです。(笑)
こんなの見てると、散らかすどころ何かを思いながら片づけていたのかもしれません。
何も分かってないのは、私たちだけかもしれませんね・・・。↑目次に戻る
これを見つけた時、とにかく笑ってしまったことを覚えています。よくもまあ、こういった面白いことを考えたもんだなあ~と、本当に関心します。
「母のお仕事」写真で紹介しているものは、母のやっていた散らかしの中でも、きれいなものがほとんど。そしてそれらは、明らかに何かの思いがあってやっていることを感じさせるものばかりです。
カッターナイフやタオルを入れたカゴが、ちょうど落ちない便座のサイズ。なんとまあ、上手く収まっていることでしょう。(笑)
母は、そのためにいろいろ試したのか、それとも偶然だったのか・・・。これをスクリーンに映した時、すぐに笑いが生まれるとても分かり易い、何とも楽しい「母のお仕事」ではあります。↑目次に戻る
台所のシンクの上にきちんと置かれた新聞紙と調理器具、そして、ペットボトル。そのどれもが、タテヨコしっかりした位置で並べられていて、母の几帳面さをここでもよく表しています。
こうした「母のお仕事」を、本人がどういった思いでやっていたのかは、残念ながら分かりません。母トミスケに聞こうとした覚えもないことから、当時の母の症状として、既にそういう会話さえできない状況であったと思われます。
とにかく、母のすること全てが面白く、毎日カメラのシャッターを切ることに夢中になっていました。
意識が変わるって、ホントに、ホントに凄いです! ↑目次に戻る
これは、経験が無い人にはちょっと分かり難いかもしれませんね。
晩年になってオムツを使用していた母は、オムツを外したかったのか、自分で用を足した後なのか、このように手すりにきれいに掛けて出てきたようです。(笑)
こういう写真はこの1枚しかないため、いろんな「散らかし=お仕事」がある中で、あまり気に入らない「お仕事」だったかもしれません。
トイレに入ったついでに、ちょっと楽しんだような「母のお仕事」。オムツを外して、サッパリ!したかったんでしょうね~。(笑) ↑目次に戻る
これ以下工事中!
母トミスケは、丸いジャガイモが気に入っていたようで、いくつかあるジャガイモの「お仕事」でも、私が一番気に入っているものです。
これは、母の寝室に入ってすぐ左にあるケースの上に置かれた、ドラちゃんとジャガイモ。本来なら台所にあるジャガイモですが、いろんなところに置いて楽しんでいるようです。
こうやってどこかに置くだけならいいのですが、時には食べようとかじったりしていることもあるんです。勿論、生で・・・。(笑)
こんな楽しいことをする母の気持ちを考えると、楽しくて仕方ありません。 ↑目次に戻る
明るい日差しの中で、座布団の横に置かれた2個のジャガイモです。
良く見ると、ふたつのジャガイモが、仲良く寄り添うように並べられていることに気がつきます。まるで日向ぼっこでもしているようですね。
こんなのを見ると、母はジャガイモを持ってきて、無造作にポンッと置いただけとはとても思えません。私には、小さな子供のままごと遊びのように、仲良く会話でも楽しんでいるように映ります・・・。
心地よい日が差した明るい部屋に、ふと目に留まった光景です。↑目次に戻る
これは何でしょう? よく見ると、丸いスポンジのようなモノが、何かでちぎられているようです。
本来ならピエロの鼻につけるレッド・ノーズですが、可愛そうに、母が食べようとしたのか、こうして皿に置かれていました。(笑)
実はコレ、私が笑いヨガを始めた当初に仕入れたもので、家の中でも母に付けたりして楽しんでいました。これを付ければ、母も思わず、笑顔?・・・。(笑)
認知症の人にも笑顔で接することが大切なことを書いたmasaのブログが、このレッド・ノーズ・デイの日にアップされています。ぜひご覧ください。ついてるついてるハッピーライフ!「ハッピー? ハッピー!」 ↑目次に戻る
母は昔からキレイ好きで、何をするにもキチンとしたい性格だったようです。そんな、如何にも母らしい「お仕事」がコレ!
認知症になってからもそいうところは受け継がれていたのか、家の中を散らかすようになっても、よく見ると、今でも衛星的なことを考えていたようです。
本棚に置かれていたのは、本来なら台所にあるはずのしゃもじ。しかも、その下に置かれていたのは、衛生面を考慮してか、エアコンのリモコンが・・・。(笑)
いかにもキレイ好きなトミスケらしいい、「母のお仕事」です。
母はお仕事に忙しく、毎日を本当に楽しんでいたように思えてりません。 ↑目次に戻る