自分を変化させていく
💖「座右の銘」研究会編著「座右の銘 意義ある人生のために」P253より ※画像(生成AI)は本文とは関係ありません。
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人間は不思議な動物である。自らの思惟によって、自分を変化させていくことが可能だからである。
暗い、さびしい道で「恐い、恐い、恐い」と思い続けて歩いていると、肌が泡立つほどの恐怖感にとらわれる。が、「恐くない、何が怖いものか、恐くないぞ」と心で繰りかえして、胸を張っていくと、少しも恐ろしくなくなってくる。
どのような状況におかれても「自分はほんとうに幸せだ」とまず考え、幸せである理由をできるだけたくさん数えあげて「ほら、こんなに幸せじゃないか」と、何回も自問自答してみるとよい。なんとなく幸せなんだと感じられるようになり、しだいに確信をもって、幸せだといえるようになるはずである。もし、どうしても、幸福感が得られなかったら、夜、寝る前に、寝床の上にゆったりと、全身の力をぬいて、横になり、
「毎日、あらゆる点でわたしはますます幸福になっていく」
と、20回唱えるとよい。フランスのエミール・クーエという人の考え出した自己暗示の方法である。試してみる価値はあるのではないだろうか。結果がよかったと述懐する人も少なくない。
意識して「不幸だな」と考えていると、その心の動きは、無意識によって受け入れられ、現実の生活のなかにも、不幸だなと感じられる出来事が、なぜか目について仕方がなくなってくる。だから、不幸だと思ったら不幸になってしまうと覚悟しておくとよいだろう。
なにかにつけて、自信のもてない場合も、適当な短いことばを考えて、就寝前に、できるだけ早口に、呪文を唱えるように繰りかえしていると、だんだん自信がもてるようになってくる。
ほんとうに心を満足させる幸福は、私たちのさまざまな能力を精一杯に行使することから、また私たちの生きている世界が十分に完成することから生まれるものである。
●●●バートランド・ラッセル
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出典:「座右の銘」研究会編著「座右の銘 意義ある人生のために」(株式会社 里文出版)
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