あたりまえは、あたりまえ?
💖井村和清著「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」P189より ※画像は本文とは関係ありません。
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あたりまえ
あたりまえ
こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が2本あって、足が2本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんなしあわせはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだ、と笑ってすます
食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、そして又朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、それを失くした人たちだけ
〇なぜでしょう
〇あたりまえ
〇〇〇〇〇和清(S54・1・1 新年の贈り物)
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出典:井村和清著「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(祥伝社)
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