自然界に学ぶ「足るを知る」生き方(1)

💖稲盛和夫著「心。」P087より ※画像は本文とは関係ありません。
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「足るを知る」生き方は
自然界が教えてくれる

調和しながらともに成長していく生き方のよきモデルを、私たちは自然界の中に見いだすことができます。
弱肉強食は自然界の掟だといわれていますが、たとえば百獣の王ライオンであっても、一度狩りをして腹が満たされれば、一週間ほどは獲物がすぐそばにいても襲うことはしない。欲のおもむくままにむさぼっていたら、いずれ自分たちの食糧事情を自分であやうくしてしまうことを本能的に知っているからです。
京都大学の霊長学者であられた伊谷純一郎先生からお聞きした話ですが、チンパンジーは草食動物だと思われていますが、ときには牛や羊などの大型哺乳動物を襲うこともあるそうです。動物性タンパク質は栄養も高く、美味ですから、そのごちそうを群れのみんなで喜んで食べるといいます。

(つづく)

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出典:稲盛和夫著「心。」(株式会社サンマーク出版)
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